unikki

隙間を埋める生活

一角から嘆く弱音

医療従事者を代表して言ってるわけじゃなくて、氷山の一角、角砂糖の一角が恐怖心からごちゃごちゃ弱音を吐き、世の不条理を嘆いています。

 

四月に入り、新しい会社での業務が始まった。コロナウイルスの影響で患者が激減して、緩やかなスタートを切っている。それでも、感染の可能性がある患者が来ると緊張が走るし、いつものように安心して仕事が出来ているとは言い難い。みんな、どこか緊張している。
先日、県から感染者の受け入れ要請が来た。うちの病院は設備の問題で、来ないだろうなと思っていたのに。その上、まさかの陰圧室が登場。勤めて四年ほどになるけど、存在すら知らなかった。よく迷子になるぐらいなので…
感染者の受け入れが始まったら、わたしは感染リスクの可能性が高い部署の配属になる。本当はすごく嫌だ。医療従事者が言っちゃいけないと思うけど、感染したくない。絶対に嫌だ。家には猫がいるし、やや高齢の母もいる。もし、うつしたら?若い、若くない関係なしに、老若男女だれでも重症化する危険性がある。自分が無自覚の殺人鬼になるとしたら?”Typhoid Mary”?入院したら誰が猫の面倒を?わたしがしんだら?
本当は、こんなこと考えたくない。最前線で働いている医療従事者たちに失礼なのは分かってる。でも、自分がその”最前線”にいるようになるのが怖い。自粛して、引きこもりたい。長い休暇が貰えるようになるのは、感染したときだ。
今、仕事を失って生活に困ってる人もいる。感染して苦しんでいる人だっている。医療従事者がこんなこと言うなよって思う。でも医療従事者であろうとわたしだって人間だし、未知のウイルスこえーよ。めちゃくちゃこえーよ。政府が生活を保証してくれるなら、手のひら返して家に引きこもりたい。そんな覚悟なんかって言われたとしても、そうだよ当たり前だろとしか返せない。感染したくないのは同じ。だから、家にいれる人なら家にいた方がいい。絶対に休暇が貰えない職業の人もいる。非常事態でも、最小限の生活を守るために働いてくれている。スーパーマーケットで物を売ってくれるから生活ができるし、電車が走ってるから仕事に行けるし、運んできてくれるからどうぶつの森ができている。ありがたいです。でも、裏返せば、感染しない限り、休めない人がいるということだ。そんな人たちのためにも、家にいたいのに。そもそも、政府がさっさと保証してくれたら、みんなお家にいる。言ってることとやってること違いすぎる。感染は自己責任とでも言いたいのか?
感染しないためにも外出は避けた方がいい。自分の身は自分で守るしかないみたいだから。ごちゃごちゃ弱音を吐いたけど、わたしも感染しないように、自己管理を徹底します。死にません。生きようね。


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