unikki

隙間を埋める生活

ご自愛ください

転職して、今年で三年目に突入した。仕事は好きだ。自分にすごく合ってる。会社から評価もしてもらって、去年は賞与が上がり、今年からは給料が上がった。他部署の先輩曰く「この会社はまじで給料上がらないから。五年は給料も賞与も上がんない」らしいから、ありがたい。期待されているのは、ひしひしと感じる。反面、ちょっと面倒だけど。それでも、人間関係は良好で、上司は、わたしの好きにやらせてくれるし、困ったときだけ助け舟を出してくれる。人の助けを借りるより、全て自分でやってしまいたいわたしにとって、すごくすごくありがたい。まあきっと、一人で人の仕事までやりまくる自動仕事マシーンに水を差すことはしないだけのことだろう。みんな人に興味ないのだ。それが、わたしにとって何よりありがたかった。

二月から、新人教育をしている。わたしより二十歳ほど年上の女性。あまり、仕事は出来ない。多分、要領が悪いんだと思う。どんなに教えても覚えず、メモするだけ。そしてメモ帳が一つ二つと増えていき、今では「どこにメモしたか分かんない」と何度も同じことを聞いてくる。うーん、これは。呆れが宙返りを決めまくっていた。わたしの教え方が悪いのだと思い、新人教育を先輩に頼んでみたら、一週間で彼は「多分ね、これはポテンシャルの問題だな」と匙を投げた。ポテンシャルの問題を、わたしは解決できない。上司に助けを求めるも、珍しく「時が解決してくれる」と言った。その後に「と、思いたいよ」と苦虫を噛み潰したような顔をした。上司も気づいてはいるみたいけど、先輩の言っていたポテンシャルの問題なら、誰にもどうすることは出来ない。加えて、フォローすることがわたしの仕事のメインになっているから、自分の仕事が終わらない。例え終わっても、凡ミスをすることが増えてしまった。ストレスも溜まり、彼女にきつく言うことも多くなる。良くないのは分かっているけど、何度いっても改善すらしてくれないのは、やっぱり困る。まあ、幸いなことは、当の本人はどんなに重大なミスをしても、わたしに責められようと、どこ吹く風なこと。っょぃ。精神力の強さだけは、感心してしまう。あと、覚えの悪さも。

そうしていたら、とうとう、上司から「もう一人、入れようか」と打診がきた。嬉しい。ちゃんと見てくれてるだなと、感激した直後、上司は「多分、あの人はこれ以上はもう成長しないから」と苦笑いする。ちゃんと見てくれてるんですね、本当に。でも、もうGW明けからは半ばというか、全体的に諦めがついてきて、彼女が出来ないことはわたしがやればいいと納得出来るようになった。そうしてみると、上手くいった。彼女は要領が悪いだけで、仕事に対しては真摯だったから。上司と先輩は、わたしが休みの日のことを懸念しているけど、そのときはそのときだ。とりあえず、わたし自身に余裕が出来たことは諸手を挙げたい。

余裕が出来たと思っていたら、昨日の夜から体調を崩して、今日、仕事を休んでしまった。頭痛と吐き気が止まらない。熱もそこそこ。風邪を引くのは数年ぶり。今年初めて休んでしまったことと、上司に電話した際の「あーはいはい」みたいな冷たい態度に、少し切なくなる。具合が悪いのだから仕方ない、と割り切る。慣れないことばかりで、思いのほか、わたしの体には負担がかかっていたのだろう。ごめん。ご自愛ください、と思いながら、お昼に明太たまごとじうどんを食べた。風邪のうどんはくたくたが一番。どうかこれを見てる皆さんも、辛いときは休みましょうね。

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これは花畑(という名の脱ぎ散らかした服)にいる猫です。おわり。